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2026年 7月 31日 【地理in東大、?】鳴海ジロー
こんにちは!
ついに大学紹介もラストです!
有終の美を飾れるようなブログにしたいですね。。
さて、気になる最後の大学は、
東京大学
です!!
日本人はこの名前聞いただけで、反応がいいので合格した最初は気持ちよかったです。
(今は寧ろ鬱陶しいって思う時もあったり、、)
特に、今回は私の通う
東京大学文科3類
の特徴と選択している授業を紹介します!
(とっても長くなるかもです、、、)
【前提知識】
東京大学は1,2年生は前期教養課程といい、
専門性にとらわれず様々学問を学ぶ期間です。
一般入試で入った場合、この後進振りといって、
好きな分野に基づいて学部を選択していきます。
ただし、私は学校推薦型選抜で合格しており、
進振りは存在せず、必ず後期教養学部の地理空間コースに進学予定です。
ただ、今は前期教養課程で文3(文科3類の略)の学生として学んでいます!
さて、前提知識はわかったところで、早速まずは特徴から教えます!
特徴としては、文3は哲学、歴史、社会学などを中心として幅広く学問を学びます。
進振り先としては文学部、教育学部などが多いです。
特徴としては、授業選択の幅が文1,2より圧倒的に高く、
自由度がすごいです!必修は第2外国語、英語、体育、情報くらいです。
ですから、前期の時間割には私は6つ選択科目があり、全部面白いので楽しいです!
では、その選択科目を含め、どんな授業を選択しているのか、すべて紹介します。
(必修はありきたりで正直退屈なので今回はスキップ)
①心理
名の通り心理学を学んでいます。
心理学の歴史を含めた基礎的な部分を学ぶので、東大独自、というのは少ないかもですが、非常に面白いです。
先生が最高に面白いです。めっちゃ思想が左側ですが(東大の先生は大体そうです)。
特に印象に残っているのは、
ダニングクルーガー効果
ですね。
これはある能力が低い人は自己を過大評価し、その能力に自信をもちやすく、
ある能力が高い人は他人を誤評価し、その能力に自信を持たなくなるということです。
受験勉強でも、変に自信がある教科ほど意外に出来が悪かったりしませんか、?
その能力がないほど、自己を誤って評価してしまうんですね、、
面白いですね!
ただ、最近のこの効果を再検証した研究で、結果が出なかったりしたらしいです。
心理学でいう「信頼性」がないかもしれないということですね。
心理学研究では「妥当性」「信頼性」「反証可能性」の3つが大事なんです。
こういう研究についても結構しっかり学びました!めっちゃ勉強になりました、、
ちなみに心理学は地理学でも注目されていて、
特に面白いのはメンタルマップといって、
脳内にどのような空間認知を分析したり、それと現実空間との比較をしたり、、
まあ、とにかく面白かった授業です。
②社会生態学
これは熱帯・亜熱帯地域の人文地理学です
地理を語りだすときりがないので、簡潔に説明すると、
まず人文地理学っていうのは2つ特徴があって、
1.注目する現象と地表面との関係に留意する
2.注目する事象を説明する際に、幅広い事象を説明変数として入れる
ということです。
簡潔に言うと、地域独自の特徴(自然環境、歴史、人口、社会構造、、)
と人文・社会的な事象がどのように関わり合い、相互作用を起こすかということです。
受験地理でも出そうなところで具体的に考えていきましょう。
注目する事象は「インドネシア・マレーシアのプランテーション」
です。
まず、自然環境がわかりやすいでしょう。
熱帯地域で、サトウキビや天然ゴムの栽培にはぴったりです。
そのような栽培がおこなわれるのは不思議ではありませんが、
この説明じゃあまりにも雑ですよね。
ここに新たな変数として、「歴史」を入れてみましょうか
東南アジア島嶼部はオランダ、イギリスに植民地支配されていました。
イギリスでは産業革命後、嗜好品が求められていたのと、T型フォードの登場などで、
タイヤ用のゴムも重要視されていました。
それの影響でプランテーションが開発されたんですね。
ある意味これは東南アジアという地表面だけではなく、worldwideに地表面を拡張していますね。
一つの地域にも、コミュニティ、国家、アジア、世界など、様々な単位の空間が重なりあっているんです。
これが地表面とのかかわりを考えるということです。
さらにより深ぼるならアジア単位での人口移動と、その理由なども面白いですが、
きりがないのでここまでにとどめておきます。
きりがないのが地理学です。
色々な変数を考えるからきりがない、でもその分現象をより深く、多角的に分析できる。
こんなにめんどくさくて、だからこそ面白い学問他にはないでしょう。
ああ、書きすぎてしまった。
地理を語りだすと止まりませんね、これからはスピードアップします!
③現代文化人類学
皆さんは文化人類学をご存じですか??
文化人類学と聞いて、みなさんイメージできますか、?
結構イメージできないという人が多いと思うのですが、端的に言うと、
現地での生活を通して多様な価値観を経験し、人間とはなにかということを広く、深く理解する学問です。
なんやねんこれ、って感じですよね
具体的にいうと、アフリカの村に1年位フィールドワークをして、
それを民俗誌にまとめて記述するというイメージです。
この講義では、その文化人類学の重要なフィールドワークについて
その歴史やフィールドワークという手法に存在する葛藤まで、様々な視点から分析します。
いままでフィールドワークと言うと、地理学からの視点が多かったので、
そこを文化人類学から見るとどうなのかって言うところを知れてとっても面白かったです。
具体的には文化人類学はあえて調査者の主観的な部分も大切にするんですよね。
自分という身体、認識を通してみる世界がどのようなものなのかということが
あえて強調されるのが文化人類学のフィールドワークなんですね。
個人を矮小化してしまう地理学とは少し毛色が違う、
かなーり解釈主義に寄ったフィールドワークですね。
私は色々大学でも授業を受けてきたり、高校で研究する中で、
地理学における個人の扱いには難しさを感じます。
ただ、私はそれも考慮することが地理学の進歩かつ社会的事象のより深い分析に繋がる
(実際、行動地理学という割と個人を重視した地理学もある)
と思うので、そこも意識できる地理学者になりたいですね。
ちなみに人類学(anthropology)は英語の文章で結構出てきたりするので、軽く調べてみるといいですね。
④数学
これはそんな紹介するとこないです。シンプルに受験でいう数3の微積をやるっていうことです。
正直ほかの授業と比べると面白くないかな、、といった印象
もっとむずい数学ならまだしも、数3なら県千葉生は余裕ですからね^^
(県千葉は文系も数3をガッツリやります)
微積分学が地理学の特に統計や理論的な手法にかなり重要なので受けました。
ただ、欲を言えば数3を超えたもっと先までやって欲しかった気持ちがあります。
あ、一応ロピタルの定理の証明はやりました。
これは数3ではやらないか、?
⑤障害学
これはだいぶマイナーですね。障害学なんて取り扱う授業少ないと思います。
簡潔に紹介すると、障害を「治すもの」と捉える医学や、従来の管理的な福祉学ではなく、
障害というそのもの自体を様々な文脈から捉えていこうという学問です。
言葉で説明しても分からないと思うので、これに関しては説明を諦めますし、
自分自身もまだ完全には理解していません(理解しないことが重要な側面も)
ただ、ひとつ言えるのは、この授業を受けて、自分がどれだけ狭い世界に生きていたのかということを実感しました。
世の中には様々な文脈で生きる人がいるわけで、それをどう考えるのか、前期で1番頭を使った授業でした。
障害というものを通して、物事を様々な文脈から考察するという力が身についた気がします。
この授業を受けていて思ったのは、地理学において、結構障害者が排除されているのではないかということです。
個人を一括りにしてしまう地理と親和性が低いのかもしれませんが、当然社会的事象に障害者は関わってきます。
だからそこの視点がないのはおかしいんじゃないかっていうのも思いつつ、
けど一人一人の文脈を考察する地理学なんてのは理論上不可能だしな、、と思ったり。
ただ福祉地理学なんてのもありまして、私の興味領域(高齢者×地理学)がそこに近いので、
それとの接続とか、自分なりに考えてみたいですね。
⑥比較思想
これは哲学と思いきや、「多様性のための共生とデザイン」というテーマで、様々な方の講義をお聞きします。
実際に薬物依存症で何十回も刑務所に入った人、
義足ではあるがそれをポジティブに捉える人、
名古屋駅で子供ときぐるみをきて募金をする人、
車椅子利用者であり、様々なデザイナーである方など、
多様な方のお話を聞く機会があると共に、
実際に知的障害を持った施設の人と交流する機会、
哲学対話をする機会もある授業でした。
授業らしくないですよね?
ゲスト講師めっちゃ呼ぶし、アクティビティとても多いし、という感じです。
ただ、これも障害学の授業と同様で、世の中でどのような人がいて、どれだけ世界が広いのかということを実感しました。
ここでもやはり、地理学の扱ってきた範囲が広かったようで狭かったような認識をするようになりました。
この葛藤とても面白くないですか?
なんでも扱えるぞと主張してきた地理学が、実は単調で空虚なものかもしれないということですね。
けど、そこはある意味ひとつの大きな地理学の可能性だと思うんですよね。
やっぱ面白いですね、、
だいぶ長くなりましたが、以上となります。
いやー面白い。大学は面白いです。
高校の時と異なり、自分で興味に従って授業を選択し、そこから更に自分自身を深めることができる。
本当に東大入ってよかったです。東大の授業の紹介をしましたが、本来大学はこういう場でもあるべきだと思うんです。
授業という、一見大学生にとっても、高校生にとっても疎ましく思われがちですが、それが本来の大学の姿です。
ところで、気づいたかもしれませんが、
意外と地理オタクのくせに地理の授業を受けていないんです。
これには理由があって、どうせ後期課程では地理学をガッツリ勉強するのだから、
今はせっかくの東大の教養課程の制度を活かし、色んな方面に足を突っ込んでみています。
けど、それが最終的には地理学への思索に繋がってくるのは、私の地理学への愛が強すぎるからでしょうか。
熱く語りすぎましたかね、あまりにも長いブログになってしまいました。
日本一の大学、やはり授業の質が素晴らしいですね。みなさんもぜひ。現場からは以上です。
さて、次のブログは、、??
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